音声ディレクションとオーディオタグを組み合わせる

音声ディレクションは演技を説明し、オーディオタグはため息、息をのむ音、笑いが起きる正確な位置を示します。2 つの組み合わせ方、タグを置く位置、機械的な読みを避けるコツを解説します。

音声ディレクションとオーディオタグの組み合わせガイドのための、ラベンダーと淡いシアンのグラデーションのカバー画像

音声ディレクションとオーディオタグは、演技の異なる部分を制御します。

音声ディレクション は自然な言葉を使って、感情、意図、テンポ、エネルギー、強調、話し方といった全体的な表現を形づくります。

オーディオタグ は、特定の発声動作や言葉以外の音を台本の正確な位置に置きます。告白の前のため息、発見の後に息をのむ音、セリフの終わりの笑いなどです。

演技を説明するには音声ディレクションを使います。特定の出来事が起きるべき位置を示すにはオーディオタグを使います。

音声ディレクションは演技を、オーディオタグは位置を決める

次の音声ディレクションを考えてみましょう(音声サンプルの入力そのものなので、ディレクションと台本は英語のまま掲載しています)。

Speak with exhausted relief, as if reassuring someone after running to safety.

次に、身体的な出来事を台本の中に置きます。

(gasps) I'm okay... (breathing heavily) Just give me a second. I made it.

試聴:(gasps)(breathing heavily)

0:05

自然な言葉によるディレクションは、話し手がなぜ疲れ果て、安堵しているように聞こえるのかを説明します。(gasps)(息をのむ)と (breathing heavily)(荒い息づかい)は、それらの出来事が起きる正確な位置を指定します。

タグだけで感情の意味すべてが決まるわけではありません。同じ (sighs) でも、音声ディレクションと前後の言葉によって、安堵、苛立ち、退屈、悲しみ、満足のいずれも表現しえます。

ドキュメントに記載されたとおりのオーディオタグを使う

英語の音声では、対応するオーディオタグは次のようにドキュメントに記載された正確な形で使います。

I thought you had forgotten. (sighs) I'm glad you're here.

(sighs)(sigh)[sighs]、あるいは同義語に書き換えないでください。オーディオタグは自由な説明文ではなく、正確な制御トークンです。公式の オーディオタグのドキュメント で対応タグの一覧を確認し、使用する言語に必要な正確な形をコピーしましょう。

出来事が起きるべき位置にタグを置く

位置によって、聞き手のセリフの受け取り方が変わります。タグは演技の自然な区切りに置きましょう。句読点は、声が息をつき、反応し、状態を変えるための余白を生みます。

言葉の前

(sighs) Fine. I'll do it myself.

試聴:言葉の前のため息

0:02

ため息が、文全体をしぶしぶ、あるいは疲れ切ったものとして印象づけます。

2 つの考えの間

I knew the signal would return. (sighs) I just didn't expect it to call my name.

試聴:2 つの考えの間のため息

0:06

ため息が、場面転換の役割を果たします。

セリフの後

Of course I remembered your birthday. (chuckles)

試聴:セリフの後の含み笑い

0:04

その反応によって、直前の発言の受け取られ方が変わります。

パッセージ全体には音声ディレクションを使う

(whispers)(shouts)(screams)(stutters) のようなタグは、局所的な出来事を示します。パッセージ全体を緊張感のある、ささやくような、興奮した、あるいは抑えた調子にしたい場合は、それを音声ディレクションで説明しましょう。

たとえば:

音声ディレクション

Begin with tense, controlled narration. At the whisper, pull the listener closer and make the discovery feel dangerous to say aloud.

台本

I checked every room. (whispers) The door was already open.

試聴:ディレクション + (whispers)

0:04

指示が場面全体を形づくり、(whispers) が切り替わりの正確な位置を固定します。

場面に必要な出来事だけを使う

タグが多すぎると、演技が機械的に感じられることがあります。

詰め込みすぎの例:

(gasps) I made it. (breathing heavily) I told you I would. (sighs) We're safe. (laughs)

より絞り込んだ例:

(gasps) I made it. I told you I would. We're safe.

続いていく感情や身体の状態は、音声ディレクションに任せましょう。オーディオタグを追加するのは、新しい出来事に正確な位置が必要なときだけにします。

文章も身体の状態に合わせるべきです。息を切らしている話し手なら、短いフレーズと、はっきりした息継ぎの余白があるほうが、たいてい自然に聞こえます。

(gasps) I ran from the station... The message went to the wrong address. I had to stop you.

ほかの言語でのオーディオタグ

このガイドでは英語のオーディオタグを取り上げています。対応しているほかの言語では、ローカライズされた別のタグの言葉や構文を使う場合があります。

英語のタグを自分で翻訳したり、英語の丸かっこ形式がそのまま使えると思い込んだりしないでください。話す言語に必要な正確なタグを公式の オーディオタグのドキュメント からコピーし、その言語の文の中で出来事が自然に起きる位置に置きましょう。

タグが期待どおりに機能しないとき

まず、タグがドキュメントに記載された英語のつづりと丸かっこに正確に一致しているかを確認します。次に、句読点ではっきり区切られた短い文で試してみましょう。

出来事が早すぎたり遅すぎたりする場合は、タグを意図したフレーズの近くに移動し、前後の句読点を調整します。結果が大げさだったり機械的だったりする場合は、余分なタグを削除し、演技のより多くを音声ディレクションに任せましょう。

オーディオタグは、正確な位置を指定する制御として使うと最も効果を発揮します。場面は自然な言葉で演出し、笑い、息づかい、間、反応を聞き手に届けたい位置に、正確な英語のタグで置きましょう。

オーディオタグの完全なリファレンスを見る

対応するすべてのタグと、話す言語ごとに必要な正確な形を確認し、音声ディレクションと組み合わせて試してみましょう。